好きだった絵本というのは、記憶の奥底に眠っていても忘れていないようです。HPで、この本を持っていたことを思い出しました。
チムがくたくたになるまで甲板掃除をしているところ、船酔いにかかってしまうところ、船長との大事な場面、帰りの汽車のシーンなど、読み始めると、次の頁にどんな話があったかも、思い出しました。それほど、子供心に印象が強かったのだと思います。
偶然のことから、今、英国で暮らしていますが、舞台が英国であったことも嬉しいことでした。今も英国は町並みなど変わらないところが多く、挿絵のような風景は、日常的にみられます。そして、この本が実は古典ともいうべき作品だったことも、今回知りました。勿論、名作はみなそうですが、この本にも古さはありません。むしろ、子供の夢、そのための努力、そして勇気。これらは時代を超えたものだからでしょう。
今回は原著で読みましたが、物語のクライマックスで船長がチムにかける励ましのなかにある「Davy Jone`s locker」はなんと訳されていたのでしょうか?辞書には海の墓場とありますが、細部までは記憶にないので、帰国したときに翻訳を読んでみるのを楽しみにしています。
まだ我が家の一人息子には早いのですが、読んでやる日を楽しみに待っています。
私が子供の時に読んだのは、シリーズ第1作の本書だけでした。続刊は親の私も、楽しみです。