「めっきらもっきらどおんどん」が大好きだったので、図書館で見かけて借りました。
不思議な水底の世界に入りこむドキドキ感。
大人の河童にとりかこまれる、ちょっと不安な感じ。
なんといっても、祭りのもちを
「ひとくち たべたら、おとうさんのことをわすれ、
ふたくち たべたら、おかあさんのことをわすれ、
みくち たべたら、みずの そとのことを ぜんぶ、わすれてしまった。」
という場面の不気味さが何とも惹きつけられます。
けれどもガータロをはじめ、河童の家族もまた、あたたかく優しいところがとても良いです。
ガータロとの別れの場面の切なさは、3歳の子にも感じるところがあったようです。
とても不思議で、少し不気味で、それでも温かさがあり、グッと引き込まれる絵本です。すばらしいです。