中川さんが、実際のエピソードをもとに作られた本。日常のできごとを絵本になさるなんて才能、うらやましい限りです。にしまきさんの絵も、色えんぴつで子どもの絵のようにのびのび描かれていますが、なかなかまねできません。すばらしいですね。
シフォンケーキをお母さんよりもじょうずに作れるようになったしほちゃん。お店を出してがんばりますが、無理をしすぎて病気になってしまいます。やさしくてがんばりやさんのしほちゃんを、みんなが助けてくれるところなど、じーんときますね。
ハートのあたたかさとともに、シフォンケーキのいいにおいまでしてきそうな気がしました。
にしまきさんが、この本のとびらに「絵本は楽しいのがいちばん。」とおっしゃっています。まさにその通りだと思います。絵本を読むことで、気持ちが明るくなる、楽しくなる、だから、読みつづけるんですよね。今回もよい本との出合いでした。