布団の中を潜って行くと、そこは太古の昔、恐竜の世界。しかも、いきなり肉食恐竜に追いかけられている草食恐竜たちと出会うところから始まります。
3歳の恐竜好きは目を奪われるだろうと思いきや、
「えっ!カメ?!鳥もいる!トカゲ?あっ、バッタ!!」と、恐竜以外の生物の発見が止まりません。
今と違うところ(恐竜がいる)があるけれど、今に通じるところ(現在も似た生物がいる)もある。そこに我が子が気づけたのは、初めてです。
そして、読み聞かせをしている私も予想しなかった火山噴火。次の瞬間、子どもがサッと膝からおりて、私の後ろに隠れ、頭だけひょっこり。
「噴火、怖いんだよね。この前、トンガで噴火したよね。恐竜たち、早く逃げて!」と。
先日のニュースで、初めて火山と噴火の怖さを知り、どうやら怖かったようです。
読み終わり、「お布団に来られた。あぁ、良かった。恐竜たち、大丈夫だったかなぁ?ちゃんと逃げられたかな?……ねぇ、トンガの人たちも大丈夫か調べてくれる?」と言い出しました。
この1冊の絵本で、子どもの中で過去と現在が繋がった瞬間を目の当たりにし、成長を感じられました。楽しいだけではない、すごい絵本です。