ブタくんVSおおかみのシリーズは、1991年の「ぶたくんと100匹のおおかみ」からすると、とても息の長いシリーズです。
いつもと違うのは、ブタくんが少し抜けているところと、おおかみが間抜けでないところ。
物語は、ブタくんが不思議なキャンディーやさんから、キャンディーを買うところから始まります。
店主がタヌキで、このキャラも珍しいのではないでしょうか?
そこで、少し悪さをしたいブタくんは、おおかみに変身するキャンディーと透明になるキャンディーを買って、森の仲間を驚かします。
今までのブタくんは、受動態でしか描かれていなかったので、こういう展開は初めてかも知れません。
その後、おおかみの仲間のところに連れて行かれてからが大変で、ブタくんの正体がばれてしまいます。
最後は、宮西さんの絶妙なオチでハッピーエンドになりますが、バチがあたったという教訓めいたところもあって、純粋に子供と一緒に楽しめる絵本です。
やっぱり宮西作品は最高です。