この「おばあちゃんがいるといいのにな」は
私が法事の前後に読むことの多い本です。
主人公の少年の大好きなおばあちゃんが
乳がんで手術をします。
遊んでもらえなくっても
薬ばかり飲んで 寝てばっかりでもいいんだ
生きていてよ、おばあちゃん
という場面では涙が出てしまいます。
うんうん、と同感。
結局、少年の望みも虚しく、
おばあちゃんは亡くなってしまいます。
そして、あらためて思うのです。
「おばあちゃんがいるといいのにな」と。
重い内容なので、
決して楽しい絵本ではないのは事実です。
でも、命ある者はいつかこの世からいなくなってしまう、
という現実を認識しているのと いないのとでは
生き方に大きな差が出てくるような気がします。
いずれは無くなってしまう命、、、そう考えたら、
今こうして健康で好きなことが出来るのは
本当に恵まれているし、有り難いこと。
大切に有意義に生きなければ、と思えますよね。
そして当たり前ですが、家族や友人をもっと大切にしなくては、と。
いつもいつも、そう考えるのは大変ですが、
年に数回、身内の命日の日だけでも このことを思い出すことが出来ればいいかな
…という風に考えています。
亡くなった人の思い出話を子供たちや家族としていると、
自分ではすっかり忘れてしまっていたエピソードなど
思い出すこともありますよ。
時々、そうやって故人を偲ぶことで
故人のことを忘れずにいられるような気もしています。