大ぐらいのねこが、出会う人や動物たちを次々とペロリと食べてしまうお話です。
食べるものの量や、大きさがどんどんスケールアップしていくのが見ものです。
このねこ。2歳の娘が目にしたときに「ちょっとこわいねぇ」とつぶやいたように、見た目が怖いです。食べていないときはとっても優しい表情なんですけどね。
そして、次々とあらゆるものを食べてしまうお話も、ちょっと恐ろしい。
でも読み終わって何が一番怖かったかと振り返ってみると、大ぐらいで困ったねこを飼い主が川に沈めてしまおうとしていたことでした。
大ぐらいのねこよりも、自分勝手な人間のほうが怖いかも。
捨てねこが多い現実に、いつかこんなねこの逆襲があるかもしれないと思ってしまいました。