表紙絵から、すごいアングルの絵に圧倒されます。
リアルだけど、異空間に迷い込んだような浮遊感。
そして、ひっそりと潜むカエルの姿。
この異空間に既視感があったのですが、なるほど、『だれのパンツ?』の作者ですね。
だとすれば、期待が高まります。
小学校の校庭で大縄跳びの練習。
でも、主人公のケンタはどうやら苦手なようです。
放課後の練習から逃げ出そうとするケンタの前に現れたのは、
怪しげな帽子をかぶった男二人。
その男たちから、無理やり縄跳びの回し手にされたケンタの不思議な体験です。
なんと、絶対に引っかからない縄跳びということですが、何でもかんでもジャンプ始める、というのがミソ。
そう、意外な物がジャンプする様子が、意外にも人助けになったりというのが醍醐味です。
なかでも、忍者編が探し絵もあり、愉快です。
最後は清々しい友情&成長物語という着地(!)もお見事です。
帽子をかぶった男二人の正体、そのまんまですが、心強いです。
小学生くらいから、少し勇気をもらえると思います。