野菜が大好きなうさぎの話をしましょう。
しかも、このうさぎ、とっても有名なんです。
このうさぎの絵のついた食器とかマグカップを持っている
子どもたちもたくさんいるのではないかしら。
このうさぎの名前は、ピーターラビット。
イギリスの女性、ビアトリクス・ポターが生み出した
世界的なスーパースターです。
イギリスで最初の絵本が出版されたのが1902年、
日本でも間もなく翻訳されたそうですが、
なんといっても有名なのは
石井桃子さんが1971年に翻訳したシリーズです。
その絵本が2002年に
最新のデジタル技術で生まれ変わりました。
新しい版では初版当時収録されなかったものや
今まで一度も使用されなかった6枚の絵も
収められています。
その日本語訳が2022年に刊行された
川上未映子さん訳の『ピーターラビットのおはなし』。
早川書房から出ていて、
てのひらにのるほどの、かわいい絵本に仕上がっています。
ピーターラビットって
キャラクターはよく知られていますが、
どんなお話なのか知らない人も多いと思います。
野菜大好きでいたずらっこのピーターが
マグレガーおじさんの畑で繰り広げる大冒険なのです。
「レタスをなんまいか、それから、さやいんげんを食べ、
はつかだいこんもなんぼんか。」
人の畑でそんなに食べては、
マグレガーおじさんも怒るはず。
野菜が苦手な子どもたちも
ピーターラビットみたいにたくさん野菜を
食べてくださいね。