とても不可思議なお話です。
おじいさんが書いた最初の1ページが種となり芽となり木となって、様々なお話を実らせたようです
おじいさんの使っているタイプライターはおんぼろで、特に「む」「か」「し」「あ」「る」「と」「こ」「ろ」「に」の9つの文字盤は、ほとんどすり減っているそうです。
おじいさんは、どれだけたくさんの始まりを書いたのでしょう。
「むかしあるところに」から始まる様々なお話が実となったとき、それらを収穫して製本した時、そしてそれらを手放した時、おじいさんは、どのような気持ちになったのでしょう。
それらの本の作者は、どのような名前なのでしょう。
おじいさんの名前でしょうか。
色々なことが不可思議で、私は様々な疑問を抱きました。
その答えは、1回や2回読んだだけでは出てきそうにありません。
だから、何度も何度も読もうと思います。