日本では冬至の日カボチャを食べたりしますが、
韓国では「あずきがゆ」を食べる習慣があります。
この『あずきがゆばあさんととら』という
韓国の昔話の絵本の巻末に
訳者のかみやにじさんの「あとがき」があって、
そこに「あずきがゆ」というのは
甘くない「ぜんざい」と書かれています。
甘くないどころか、塩を少し加えるとか。
国によって風習は違いますが、
寒いこの季節、体を温めるにはいい料理なのかもしれません。
この絵本の物語は、
韓国では小学2年生の国語の教科書に載るほど
有名な昔話だということです。
あずきがゆをとっても上手くつくるおばあさんが
大きなトラに出くわして食べられそうになってしまいます。
おばあさんは冬至の日までなんとかトラに食べられないようにしますが、
とうとうその日がやってきてしまいます。
泣いているおばあさんのところへ
まずやってきたのが栗。
おいしいあずきがゆと交換に、おばあさんをたすけるといいます。
その次にやってきたのは、すっぽん。
そこから次から次へと、おばあさんの援軍が集まります。
そこにやってきたトラ。
さあ、どうなるのでしょうか。
この絵本の絵を担当しているのは、
自称「人形いたずら作家」として人気のペク・ヒナさん。
彼女の楽しい絵を見ているだけで、暖まります。
すっぽんのあとに出てくる、うんちの絵には笑ってしまいました。