ぶたのチェリーはお菓子作りが大好き。
ある日、チェリーのケーキを食べたねずみの親子が
「これはすごい」と言うのを聞いて、自信を持ち、
森の収穫祭で催されるお菓子コンテストに出ることにしました。
ところが・・・「すごい」というのは、おいしいじゃなくって
おいしくない、ひどい味だ、の「すごい」だったんです。
ショックを受けて、コンテストなんかに出てしまったことを後悔するチェリー。
さて、コンテストの結果は?
まず、絵がとてもかわいくってすてき♪
暖色系の柔らかい色を基調に描かれた絵は、おいしそうに焼けた焼き菓子を思わせます。
子供たちが3〜4歳の頃、よく読みました。
「お菓子」って言う、甘くってやさしい雰囲気がとっても心地よい。
ちょぴり傷つきやすい、やさしい女の子、チェリー。
チェリーが喜んだり、落ち込んだり、心配したり・・・
そんな心の流れに、子供たちもすっかり感情移入して、
一緒に泣いたり笑ったり。
でもね、大丈夫。
ねずみさんたちの大好物はみんなとちょっと違う。
大好きなものが違うんだもの、おいしいと思うものも違うのね。
チェリーの作るケーキは、いっとう、おいしいの。