遠野の昔話の語り手:鈴木サツさんの日本の昔話「読み聞かせ絵本シリーズ」第1巻です!
このシリーズは5巻まで出ていますが、
編集された昔話の中で、たぶんこの『お月お星』が1番メジャーではないと思います。(知ってるという方いますか?)
また、第1作目だったこともあるのか、本の見返し部分には、大正2年当時の上閉伊郡(かみへいぐん)当時の岩手県遠野町を含む郡の地図が載っています。
こういう資料って、貴重ですよね〜。
さて、本編の『お月お星』ですが、半年近くも箱の中で生きてるとか、見えなくなった目が涙で見えるようになったりっていう神業的な不思議に、
ありえない〜」と、思う人もいるかもしれませんが、人の業の悲しさと温かさを感じずにはいられない、素敵な話だと思います。
物語の面白さとしては、前半部分は悪人色の強い継母の、そのアクティブな動きにも注目してください。
昔の女の人って、こんなに簡単に梁の上とか登ったんでしょうかね?
しかも槍持ってるし!
姉想いの妹“お星”も注目してほしいです。ほんとに優しいいい子なんです。うちの子たちも、こんなきょうだい想いに育ってほしいなぁとしみじみ思います。
とても素敵なシリーズです。遠野の昔話に興味のある人は是非1度、読んでみてください。