この絵本は、黒井さんが自分のために描いた絵本だと思います。
仕事で疲れた自分を癒してくれるホテル。
家族から離れ、仕事で飛び回っている自分に、ちょっとした息抜きは勝手がわかるホテルが良い。
いつもの部屋、いつものサービス、いつもの酒…。
さりげなく自分を自分の世界に浸らせてくれる…。
男がやっと主人公になれる場所かもしれません。
たまにはこのくらいいいじゃないですか、奥さま。
ホテルのルポルタージュのような絵本。
猫のホテルですか。
ストーリーはいりません。
ロマンを感じたりします。
残念ながら、自分はこんなホテルとは無縁。
せめてウィスキーをちびちびやりながら、この絵本でくつろぐことにしましょう。