新刊
ふしぎな はこ

ふしぎな はこ(評論社)

箱のなかにはいっているのは?!

  • かわいい
  • 盛り上がる

モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」 10月さんの声

モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 作・絵:ミヒャエル・エンデ
訳:大島 かおり
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,870
発行日:1976年09月24日
ISBN:9784001106879
評価スコア 4.69
評価ランキング 2,030
みんなの声 総数 15
  • この絵本のレビューを書く
  • エンデは天才!!

    • 10月さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子8歳

    小学生だったでしょうか、最初に読んだのは。
    モモと時間泥棒との攻防のドキドキハラハラ、息もつかせぬストーリーの面白さに夢中になりました。
    それから何度も読み返し、中学生くらいになると「時間とは?」「本当の豊かさとは?」
    ここにこめられた哲学のような深い問いに気づき、また深く夢中になりました。
    それからずーっと大人になり、本棚の片隅にモモは黙って居ました。

    そして8歳の息子の誕生日の夜から一ヶ月以上かけて一緒に読みました。1章が長いので、喉を枯らしながら。
    そしてこのスピード感を味わってもらうためには、自分で黙読させて
    一気に夜更かししてもらったほうがいいのかな・・と迷いもありつつ。

    読みながら、記憶に残っていた以上にエンデの描くイメージの豊かさ、
    その描写力に驚きました。
    立ち上ってくるイメージのなんて豊かなこと・・!!
    息子には少々抽象的で難しかったであろうマイスター・ホラの話・・
    時間の花が咲いていくところなんて本当に哲学的で宗教的ですらあります。
    でも息子も面白くワクワクしながら楽しめました。
    頭の中できっと灰色の男達やベッポやモモをたくさん描いたでしょう。
    挿絵は少しあるものの、モモの顔は分からないし、ちゃんと描かれているのは亀のカシオペイアだけですものね。

    最近何かで読んだことですが、エンデがこの物語にこめたのは
    本当は「時間」ではなく「お金でまわる世の中への警鐘」とのこと。
    そうなのかな・・。

    最後のページを読み終わった晩、私自身が時間の花の夢を見ました。
    幸せな、カラフルな夢でした。
    モモに時間の花を貰ったのかもしれません。
    ミヒャエル・エンデは天才だ・・!とあらためて強く思いました。

    投稿日:2013/04/20

    参考になりました
    感謝
    4

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」のみんなの声を見る

「モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

はらぺこあおむし / いないいないばあ / かいじゅうたちのいるところ / にじいろのさかな / きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / もこ もこもこ / おつきさまこんばんは / がたん ごとん がたん ごとん / ぐりとぐら

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • なまえのないねこ
    なまえのないねこの試し読みができます!
    なまえのないねこ
    出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
    ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは…


【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

みんなの声(15人)

絵本の評価(4.69)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット