おもしろかった。
あらすじを読んだ時点でラストどころか、過程もわかってしまったが、それでもおもしろかったと言える。
過程は、思ったよりスッキリしておらず、おおよそ小学生が出遭う可能性のある「死」が全部盛り込まれており、ゴチャゴチャした感があり、登場人物の思いがくっきり描かれていなかったように思うが、作戦なのか力不足かはわからない。とにかく寝るのも忘れて一気に読んだ。
「死」を考えるということは、「生」を考えることになるのだなぁ。「死」を受け入れると、「生」も自然に受け止められる。生きているのかどううことか理解できるのだなぁと思った。
死を問うことは、生への執着でもあるのかな。死を問うことを、問われることを、恐れてはいけないのだなぁ。
思春期の子どもはもちろん、思春期の子どもを持つ親御さんにも読んで欲しい。特に男の子のお父さん、おじいさん。
男の子って、こんな風に扱うんだなぁと思ったので、お母さんにも。
この本が秀逸だったのは、あくまでも人間の死であり、ペットや虫などでお茶を濁さなかったこと。