ケビン・ヘンクスは、2005年に「まんまるおつきさまを おいかけて」でコールデコット賞、1994年に「いつもいっしょ」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。
物語は、「なんて わるいひ なんだろう だってね…」
という書き出しで始まります。
そして、ことり、こいぬ、こぎつね、こりすの不幸な出来事が描かれています。
次は、「でもね でも そのあとでね…」
と大きな展開があって、みんな良い事が起こるのです。
何と言っても、悲しげな表情、楽しい表情と実に豊かな表現力に溢れた絵が魅力的です。
悲しそうな表情と見ると、こちらも悲しくなるし、楽しい表情と見ると、こちらも嬉しくなるから不思議。
最後は、みんなが登場し、女の子がママに言う素敵な言葉で終わるのですが、とても良い感じのエンディングだと思います。
要は気持ちの持ち様で、良くも悪くもなるもの。
そんな単純なことを諭してくれるだけでなく、読むだけで元気になれる、そんな絵本です。