ジョン・バーニンガムらしい作品だと思いました。
登場する動物や車も、独特の愛着ある画風ですが、今回は内容にも一癖あります。
車がぬかるみにはまって、どうなってしまうのかな・・という展開は幼児でも十分理解できるピンチで、その後に続く動物たちの反応(車をおせないことの言い訳)も分かりやすいけれども、日常に起こりがちな事柄を比喩しているようです。
ついに立ち往生して、全員で車を押すというシーンにほっとさせられます。
そして最後は、みんなでプール遊びをするという安心できる展開。
困ったことが起きたときに、誰もが協力を拒む・という幼稚園などでもありそうな問題ですが、結局みんなで解決することが一番よいことなのだと教えてくれているようです。