こういう話を読むと、どうしてもお母さんであるイタチに感情移入してしまいます。
自分の子を失ったときに、捨てられていたおおかみの子グーを心から大切に育てたお母さん。それでも、おおかみの母親がイタチだなんて馬鹿にさることが嫌で、隣山の友達と遊ぶグー。あんまり強くなったものだから、そのまた隣の山のおおかみたちに5匹がかりでひどい目にあうことになりました。
そんな時に自分を顧みず助けに飛び込んで、ボロボロにされても向かっていきグーを助けたのは、言うまでもなくいたちのお母さんです。
母親だから、自分より強い相手が何人いようと、身を挺して助けに入ったのですよね。
「初めてみんなの前お母さんと呼んでくれたね」お母さんは静かに目を閉じました。
涙なしでは読めません。