からすたろう からすと聞くと、ついあまり良い印象をもちません。絵もどことなく暗く、悲しいお話だったらいやだなと思いながら読み終わると、思ったとおりおもしろおかしい話ではないけれど、からすたろうはみんなからそう呼ばれることが気に入ったようだと書いてあったので、どっぷり本に浸っていた私は嬉しくなりました。
人はみんな違います。住んでいるところも家族構成も興味のあることも性格も・・・みんなと違うからといって、仲間はずれにされたりばかにされたりするのは、今も昔も変わらないのだなあと思いました。
からすたろうが出会った、この本に出てくるような人間味のある、ひとりひとりをきちんと見てくれる先生がこれからも増えることを祈ります。