原題は、「The End」
そのものズバリという訳題です。
普通は、昔話ってめでたしめでたしで終わるのですが、この絵本はその終わりからどんどん前にお話が進むというストーリーです。
ストーリー自体は、さほど面白みがないのですが、何と言っても、リチャード・エギエルスキーの絵が、絶品です。
少しデフォルメの効いた作風は、子供心を惹きつけること間違いなしでしょう。
1987年に『HeyAL』でコルデコット賞を受賞しているのも頷けます。
アメリカンコミックを彷彿させるテイストは、モーリス・センダックに作風が似ていますが、我家の好みとしては、こちらの方がずっと上という評価でした。
正しく絵を楽しむ絵本だと言えると思います。