昔話ってこんなに面白いものだったのかと
改めて感じる最高の絵本です。
3人の兄弟のお母さんが病気になり、「梨が食べたい」と言います。
兄弟たちが山奥へ一人ずつ出かけていきます。
途中老婆に会い、忠告を受けるのですが・・。
なんとなく想像ができるお話なのですが、この本のよさは
言葉にあると思います。
「やまなしもぎに いってくるせ」
「〜という方に 行きもさい」
ゆけっちゃ かさかさ(笹の揺れる音)
ゆくなっちゃ かさかさ
やまなしが ざらん ざらんとなっていました
やさしい温かみのある方言と耳に残るフレーズの数々。
3人の兄弟がたろう、じろう、さぶろうという名前でいかにもという安心感。
そして「お約束」の3人の繰り返しの行動。
いつの間にかお話の世界へ引き込まれていきます。
息子は「ゆけっちゃ かさかさ」のリズムが気に入ったのか
しばらく口ずさんでいました。
低学年への読み聞かせにもおすすめです。
昔話の世界をぜひ堪能してください!