誰も知らない、深い深い森の中。
原っぱの真ん中にそびえるりんごの木には
たった一つ、金のりんごがなっていました。
王さまライオン、体の大きいゾウ、背の高いキリン etc.
みんな金のりんごを自分の物にしたくて見上げています。
6日目の晩、リスがやってきました。
お腹を空かせた動物達がリスに飛び掛ります。
リスはその間をすり抜けて、木の上へ。
りんごの枝をかじりとった途端、重みでりんごが落ちてしまいます。
動物達は金のりんごに飛びかかりますが、
争いに夢中になるうちに、金のりんごのことなど忘れてしまうのです。
結局、みんなが去った後、残されていたのは…金のりんごだけでした。
「1つのことに固執しすぎてしまうと、他のことが見えなくなるよ」
という教訓が込められているように感じました。
それにしても、どうして誰も金のりんごに気付かなかったのでしょうねぇ。
不思議…。