舞台はフランスです。ボドさんというとっても上品なマダムのところに、息子さんから大蛇(ボア)の贈り物が届くのです。よくヨーロッパのマダムが競馬やオペラを見るとき、手に持つめがねを持ってますよね、ボドさんという人は、まさにあれを持っているようなマダムなんです。そんなお人とボアのクリクターが、とっても仲良くなって、ボドさんは長いセーターを編んであげたり、一緒にカフェに行ったり。この一見ありえない組み合わせが、とてもユーモアあふれてステキです。
とにかく絵がおしゃれ。トミー・ウンゲラーは「すてきな3にんぐみ」なども描いている人。(そういえば、「へびのクリクター」にも泥棒出てきます。泥棒ネタ(^_^;)が好きなのかも)古き良きフランスの描写がおしゃれ。ボドさんの勤める学校の教室にも、おしゃれなストーブや丸い照明があったり、おまわりさんもとてもダンディー。マドレーヌシリーズが好きな人はきっと気に入るでしょう。
うちの子供は、クリクターが身をくねらせて数字になったりアルファベットになるところに興味しんしん。「骨折れないのかな〜」と心配していました。でも、「クリクターだったら、プレゼントにもらってもいい?」と聞いたら、困った顔で「ちょっとどうしようかな・・・」と困惑していました(〜_〜;)