あひるが卵から出て、黄色いひよこ時代を過ごして、産毛が抜けて羽が白くなり、大人と同じ大きさになるまでを紹介してくれる写真絵本。
原書:1991年、日本語版:1992年刊行。
あひるが卵からかえる場面が、「うんとこしょ」と出てきて、大仕事が終って、一息ついた感じが伝わってきて楽しい。
生まれてすぐに何でも見えるし、聞こえるし、立って歩ける。
二日目で池に入って泳げる。
水に入ったら、習いもしないのに泳げている。
あひるの生きる本能のすごさがわかる。
人間はあひるよりもゆっくり成長するから、何かできるようになるまで時間がかかる。あひると比べると、ずいぶんのんびりしている気がした。
あひると仲良くなった気がして、これからは、あひるも、あひる以外の鳥も、みんな尊い兄弟だと思って、大事にしよう。
表紙みかえしの、あひるの成長イラストも楽しくかわいい。
心が和む一冊。