この作品が第二次世界大戦が始まる前に描かれた作品であることにお退きました。
あの戦争を前に平和を祈りながら、人間の愚かさを描いた作品が、皮肉にも現実感を持って世に出されました。
最後に残った花と、男と女によって、世界が復興しても、人間の本性は憎しみ合いなのでしょうか。
人間性を逸脱した、目を覆いたくなるような事態が、世界で勃発し始めています。
この寓話が、未来予測図であってはならないと思います。
冒頭に書かれた第十二次世界大戦という文字が、過激です。
文章を書かれた村上春樹さんは、どのくらいの未来予測をされたのでしょうか。