障害児について描いた本というと、なにか独特の雰囲気があって、感動の押し売りとかお涙ちょうだいとか説教臭さとかを連想してしまうのですが(それは私がひねくれているせい?(苦笑))、この絵本はほんとに素直に感動できる本です。
物語として緩急のつけ方もうまく、さっちゃんが友達に「てのないおかあさんなんてへんだよ」と言われて保育園を飛び出して家に戻るあたりは大人でも引き込まれてしまい、ドキドキします。お母さんが一生懸命に手のことについて説明し、「だいすきなさちこのかわいいかわいいてなんだから」ということころは、何度読んでも涙がこみあげてきます。
図書館で借りて読んで、とてもよかったので買った1冊。いつか小学校の読み聞かせで使いたいと思っています。