実話をもとにして書かれた、「あそび島」シリーズの一冊です。
おひっこしすることになった”あーちゃん”。みんなに心を込めて”ありがとうカード”をつくることにします。ひとりひとりを思い浮かべて、みんなに一言一言、一生懸命書いたカード。でも、あーちゃんのことが大好きだった”あき”だけは、カードを受け取ってくれません。だって、カードには「あばれんぼう あき」の文字が・・・。
読んでみて、うちの子に「どう思った?」と聞いてみました。「せっかく、あーちゃんが書いてくれたのに、受け取らないあきがダメだよ。だって、男の子だもん、いいじゃん、あばれんぼうだって!」と言う感想が。
なんだか、幼稚園でのお友だちとのかかわり方が垣間見えるような気がしました。初恋も、うちの息子はまだまだね・・。
みなさんのお子さんは、読んでみてどちらの子に気持ちを重ね合わせるでしょう。あーちゃん?あき?
好きな子には、いいことを書いてほしい。そんな繊細な気持ちの、あき。でも、「あばれんぼう」ってそんなに悪い言葉かなぁ。あーちゃんは、最初からきっと元気いっぱい遊びまわってるあきのことを思い浮かべながら書いたんだよね。そんなことを息子と話しながら、言葉とお友だちとのかかわり方について考えるきっかけになった一冊でした。
あーちゃんが、他のお友達に書いたカードも、素敵な言葉がいっぱいで、優しさが伝わってきます。