原作「スプーンおばさん」シリーズは、ノルウェーの作家アルフ・プリョイセンにより1957年、1960年に出版されました。日本では1983年にアニメ化され放送されました。私はおそらく再放送を見たのがおばさんとの出会い。その後、ずいぶん経ってから原作を読んで、アニメとは違う雰囲気の、楽しい世界に引き込まれていきました。大人になってから読み返しても、未だにユーモアたっぷりの愉快な世界に魅了されます。
おばさんたちが住んでいるのは北欧の田舎。(と、思う)行ったことのない国の、暮らしや料理に興味を持って、楽しく読みました。今はいろいろなお菓子がたくさん日本でも食べられます。イチゴのタルトやチーズケーキのようなものは、よく見かけるようになりましたが、この絵本のように、実際に家庭で作ってみたことがある人はどのくらいいるのでしょうか?
アニメの物語を楽しみつつ、更にお菓子まで楽しめる贅沢な絵本。大人になった人には実用書として、子ども時代を懐かしみながら楽しめる作品です。
お菓子は5種類。巻末にはイラストで丁寧に工程を説明している親切設計。私は、チョコレートのタマゴを作ってみたいと思いました。工作みたいで、いい年こいてワクワクしています。