お医者さんに行くと必ず子ども用の絵本が置いてあります。
それを見て絵本の集め方に感心することがあると、お医者さんにとって子どもたちは決して怖い場所ではないようです。
絵本好きのお医者さん、子ども好きのお医者さんがいるのでした。
この本は、そんな自分の関心のさらに上を行きました。
自分の病院に置く絵本の選定のみならず、自ら読み聞かせをやってしまうお医者さんたちが選んだ絵本。
今まで見てきた、絵本の解説本とまったく別の視点で自らが楽しみながら選んだ本が紹介されています。
この本を読みながら、思わず収録されている絵本を追っかけてしまいました。
お医者さんは子どもたちをどのように見ているか、子どもたちとどのように接しようとしているかがうかがえました。
小児科の先生ということで、対象は若干年少にポイントを置いているようにも思えましたが、その中に自分たちの世代感覚も入っています。
ジャズと絵本を関連づけたコラムには唸ってしまいました。
専門家や、評論家が選んだ図書とは一味違う解説本です。
絵本さがしの参考にお薦めです。