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三日月村の黒猫」 こみかんそうさんの声

三日月村の黒猫 作:安房 直子
絵:司 修
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,282
発行日:1986年04月
ISBN:9784035280804
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 2
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  • 現代を象徴的に

    安房直子の大ファンで、特にこの「三日月村の黒猫」は
    多くの方にオススメしたいです。
    子供が読んでももちろん楽しいですが、
    大人になってから読むと、尚更いろいろ考えさせられます。

    特に、3.11以後の悲しみを予期していたかのような作品です。
    (いや、これは普遍的なことなのでしょうか)

    村が変わってしまい、もう住めない悲しみ。
    人間はそれを分かり、別のところに逃げたけど、取り残された生き物たち。
    村から離れたものの、帰りたいと思い続けるおばあさん。
    そして、村の昔のすばらしさにとりつかれ、
    そこで一生暮らしたいと切望する孫のさちお。

    さちおはどうやって過去と今とをつなぐのか。

    物語をじっくり読み込んだらそんな隠れていたテーマが浮かんできました。
    今、多くの方に読んでほしいです。
    この本は絶版ですが、「安房直子コレクション4」に掲載されてます!

    また、安房直子ファンには、秋元紀子さんがやってる
    安房直子の作品の語りに行くことをぜひぜひオススメします!
    秋元さんの澄んだ声と安房さんのお話がぴったりで、
    一人で読むより更に世界が広がります。

    投稿日:2012/10/10

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