「いい子」を演じるということは、本当の自分を押し隠すことかも知れません。
「いい子」であることを周りから承認されないと、安心できない強迫観念は、どんどん苦痛に変わっていきます。
「いい子」の姿は本当の自分ではないから、女の子はそんな自分が嫌いなのです。
本当の自分でいるためには、傷ついてでも、自分を演じるための鏡は割ってしまえば良い。
鏡を割ってから、女の子は自分さがしを始めます。
そこからがこの絵本の核心です。
熊との出会いと、少女の成長は、まぶしいばかりです。
幸せになるためには、本当の自分をさらけ出すことと、それを受けとめてくれる存在が必要だと思いました。