どこの地方の民話なのか書いてありませんでしたが、聞いたことのあるお話しでした。
お地蔵さまがおばあさんのお団子を食べてしまうところは、「おだんごころころ」と同じ流れですが、
鬼に会ってからの後半、鬼の世界の飯炊き係にされてしまうところが違います。
一粒の米がひとかきで一万倍になるという不思議なしゃもじを持ったまま、鬼の世界から逃げ出すおばあさんの行動力がすごかったです。
須々木さんの絵は、柔らかいのにどこかコミカルなので、物語の中が大変なことになっていても安心してみていられました。
12場面で、昔話としてはとても聞きやすい長さです。
学童や、小学校の中学年くらいでやれたら楽しそうです。