中学受験に失敗したことがきっかけとなり、父親とケンカ。
家出をしてしまったツヨシは、長野に住む春おばさんのところへ向かいます。
おばさんのお話に出てくる「無言館」
戦没画学生の作品を集めた美術館があるということを初めて知りました。
戦後60年以上経ち、戦時中のことを自分の経験として話すことができる人が少なくなりました。
戦争の悲しみ、苦しみ、恐ろしさに疎くなりがちな私たちに、必要なものがこの無言館にあるのだと思いました。
志半ばで戦死した多くの人たちがいました。
挫折を味わったツヨシ、そしてこの本を読んだ学生たちが、ここで何を感じ、これからどう生きていくのか興味深いです。