新刊
ふしぎな はこ

ふしぎな はこ(評論社)

箱のなかにはいっているのは?!

  • かわいい
  • 盛り上がる
新刊
ディズニープリンセス じぶんもまわりもしあわせにする おやくそくブック

ディズニープリンセス じぶんもまわりもしあわせにする おやくそくブック(Gakken)

SNSで話題!すてきな大人になるために大切にしたい「おやくそく」を紹介する絵本。

  • 学べる
  • 役立つ

春さんのスケッチブック」 ヒラP21さんの声

春さんのスケッチブック 作:依田逸夫
絵:藤本 四郎
出版社:汐文社
税込価格:\1,540
発行日:2008年11月
ISBN:9784811384962
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,505
みんなの声 総数 4
「春さんのスケッチブック」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  • 戦没画家の思いが響いてきました

    中学受験に失敗したツヨシ。
    父親とけんかして、ひっぱたかれて家を飛び出したツヨシ。
    ツヨシの気持ちも、父親の気持ちも解るのですが、この話は信州の「無言館」に話をつなげることでとても雄大なテーマになりました。

    春おばあさんが思いを寄せた男性は、召集令状を受取ってからの僅かな日々に春さんの姿を絵に描いて出兵していきます。
    そして戦死。
    描き遺しされたスケッチブックを受取った春さんは、後に「無言館」の絵に心打たれて信州に移り住んだのでした。

    この物語は「無言館」の絵に心打たれた依田逸夫さんの感動から書かれていることが判ります。
    「無言館」の絵画集、紹介された本で見た絵が、表現された言葉からはっきりと思い起こすことができます。
    絵に対する思いを残したまま死んでいった若者たち。
    物語の最後にこの物語の登場者が「無言館」で合流させたことで、依田さんは現代社会と戦争を結びつけたのです。

    中学受験の失敗の痛みと、好きな女の子に対する思いと、そして戦没画家たちの無念と、その時代に残された人たちの思いを、ツヨシはしっかりと受け止めたと思います。

    実際に「無言館」に関する書物を読むと、この本の重さがさらに大きくなると思います。

    お薦め図書
    1.『約束「無言館」への坂をのぼって』 窪島誠一郎著、アリス館、2010.
    2.『「無言館」ものがたり』 窪島誠一郎著、講談社、1998
    3.『「無言館」にいらっしゃい』 窪島誠一郎著、筑摩書房、2006

    投稿日:2011/03/08

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「春さんのスケッチブック」のみんなの声を見る

「春さんのスケッチブック」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / ぐりとぐら / はじめてのおつかい / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / おつきさまこんばんは / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

みんなの声(4人)

絵本の評価(4.6)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット