小学校が舞台のファンタジー。
ネズミの話はときに愉快、ときにしみじみと面白いものばかり。
どの学校で起こっていてもおかしくない話で、自分の学校にも学校ネズミが住んでいたのではないか、と楽しい気分になる。
エピローグもその期待を高めてくれる。
やさしい言葉でかかれているので、読む力のある子なら低学年からでも。
情景が思い浮かびやすい、短編連作、環境問題を絡めた話もある、などから読書感想文・感想画にもオススメの一冊。
4年生ネズミ「すると、雪がふりだした」(雪の日の学校のドキドキ感を可愛く描く)、5年生ネズミ「すけだち」(子どもたちを優しく見守っているのは人間だけじゃない)が印象深い。