実話がもとになっている絵本です。
タイトルからも察しがつくと思いますが食育のお話です。
我が娘(高1)曰く「なまっちょろい食育絵本ではない」とか(笑)
実は私も 小学校で読めるかどうか迷い
読むとしても生半可な気持ちでは読めないな、と感じました。
(でも 既に息子の通う小学校では校長先生が
朝礼で読んで下さったようなので迷う必要はなくなりました。)
お話は 食肉加工センターで働く坂本さんを中心に進みます。
複雑な思いを抱えながらも家族の理解や支えが
坂本さんの気持ちを仕事へと向かわせます。
こういう職業は誤解や偏見を受けがちなのかもしれません。
読み進めながら この仕事の辛さを感じます。
食卓にのるお肉も
加工センターで働いてくれる人がいるからだと実感します。
また お話の後半では
家庭の事情で加工されることになった牛が出てきます。
幼い少女の居る家庭で飼われていた牛です。
こんな命も私達は知らず知らずのうちに口にしているのですね。
最後は涙がこぼれました。
本の中ほどにある佐藤剛史さん(監修を手掛けられた方です。) が
この本に寄せた文章も
子どもたちにぜひ知ってもらいたい内容です。
食卓にのる全ての食材に命を感じ
この命に私は生かされているんだ…と再認識しました。
「いただきます」「ごちそうさま」の言葉にも
今まで以上に感謝の気持ちが込められるようになりました。
子どもと一緒にこの絵本に出合えて良かったと感じています。