いわむらかずおさんの絵は本当に素晴らしい。実際に模型を作って、描いているんじゃないかと思わせるような精密な絵です。ページを重ねる毎に木の上に登っていきますが、前ページとのつながりが解る様に描かれています。また、昆虫や動物たちの動きや登場するタイミングなども、ものすごく考えて描かれています(と私は思っている)。夕方から夜になるシーンの背景の移り変わりや、月が昇りそれをみんなで見ているシーンなどは涙もんです。正直、文書が無くてもストーリーは伝わります。
「14ひきのひっこし」から始まるシリ−ズ物の1冊ですが、どこから読んでも楽しめます。