2010年読書感想文コンクール小学校中学年課題図書。
実は題名といい、表紙の絵といい、ちょっと怖くて、違和感があったのです。
でも読んでみると、なるほど!さすが、たかどのほうこさん!と
思ってしまいました。
テストの点が悪くて説教されたたろうは、一心に勉強しているうちに
なんと、こぶができてしまったのです。
しかも、それは、国語算数理科社会と4つのこぶ。
さすがにかっこ悪いので、それらのこぶを取るために考え付いたことは、
昔話『こぶとりじい』を再現することだったのです。
ナンセンスな展開ですが、まるでドラえもんの世界のような不思議なこぶが
なんとも魅力的ですね。
いや、少なくとも、いいなあ、とは思ってしまうのではないでしょうか?
たろうの勉強内容が、中学年レベルなので、その学年の課題図書になったのでしょうね。
でもこの、『こぶとりじい』を応用しようという発想、嬉しいですよね。
そうそう、だから昔話は大事なんですね。
この際、しっかり『こぶとりじい』も復習しましょう。
全体を通して、親の気持ちもしっかり描かれていますから、
親もぜひいっしょに読んで共感しあうと良いですね。