表紙の地球は、写真でしょうか?
地球の上(宇宙空間?)を男の子と女の子のふたりが飛んでいる。この表紙がとても印象的な絵本でした。
「魚たちや鳥たちのために、海を、私はつくったのだよ。
その海が、こんなにきたならしく、よごれている」
このシーンの禍々しい空と、大きな下水管のようなところからたれ流されている汚水の絵が、この絵本の中で、一番印象的でした。
もしも、この絵本の中のように子どもたちに限らず、「誰かが」声を大にして自然破壊や温暖化防止、宗教間の争い。戦争について「やめてほしい」と頼んでも、残念なことに、当事者たちはその声が耳にすら入らないんじゃないかなと、思います。
ジョン・バーニンガムがこの絵本を発表した時1998年下。約10年たった今も地球の状況は変わらず、自然破壊の状況は悪くなる一方で、悲しくなります。
だけど、この絵本を読んで育った子どもたちが大きくなったその時に、何かが少しづつでも変わってくれたらと、切に願います。