クマの中でも一番大きくて力も強いオルソン。
森の動物たちはそんなオルソンが怖くていつも逃げてしまう。
オルソンはいつもひとりぼっち・・・。
だからオルソンは秋が終わって冬篭りの時期が来ると少し嬉しくなる。
眠ってしまえば何も考えなくて済むから・・・。
オルソンの孤独さと、本当は寂しいけど強がることで自分を保つその心が
ちくんちくんと私を刺しました。
冬眠から目覚めたある春の朝。
オルソンは家の前に小さなクマがいることに気付きました。
よく見るとそれはぬいぐるみ。
それでもオルソンは嬉しくて、そのぬいぐるみが本当のこどものクマに
なってくれるのを望み祈るのです。
でもやはりぬいぐるみのまま・・・。
季節は巡り、また秋が終わり冬篭りの時が来ました。
オルソンはそっとぬいぐるみを置き、ほら穴に戻ろうとしたその時・・・。
ラストにとても感動し、娘とほんわかと見つめ合ってよかったねと言う私たち。
でも、娘はどうしてもその先が知りたい。
続きが読みたい!!と、オルソンと子クマがどうなったのか気になって仕方ない。
それは私も同じで・・・・。
続きのお話を是非読みたくなる絵本です。
娘がその後の話を考えて聞かせてくれましたが、この絵本を読んだ子供たち大人たち
みんなが続きが知りたくなるような・・そして自分たちでその後を考える、そんな
ステキな絵本です。
とても綺麗でそして少し切ない、読後にほんわかするお勧めの1冊です。