2010年刊行。児童文学作家10人による怪談話短編集。
昔話や、実話系、ユーモアと皮肉が効いたもの、とにかく恐ろしいものなどいろいろなタイプの話が楽しめる。
このシリーズはどこから読んでも面白い。どの話も1話で完結しているので、「1冊を読了しなければ」という妙なプレッシャーがないので、気軽だ。文字が大きいので、中高年にも優しい。どの話も短いページ数でスリルのある話を楽しめるように、作者が全力で面白い話をひねり出して濃縮して詰め込んだような、情熱を感じる。
今回、一番心に残った話は、「今時のユーレイくん」(著:次郎丸忍)
他の怪談と違って、愉快な展開で、思わぬ結末が良かった。
今時の幽霊は、あんなことで成仏できずにこの世にとどまるのか。
読んで楽しんでいただきたいので、ネタバレにならないように、この辺で。後は実際に読んでお楽しみください。