のろまなローラーを笑った車たちが、最後にはローラーの仕事の大切さに気が付き謝罪とお礼を言って去っていく。ローラーは最初から最後までペースを崩さずゆっくりゆっくり進んで行く・・・。
そんなストーリーももちろん良いですが、ローラーの黄色と水色を引き立てる、派手ではない絶妙な色彩のピンクの背景や、リズム感のあるセリフや語り口が、すべてマッチしている一級品だと思います。
絵本は「絵」「ストーリー」「言葉」それぞれが魅力的で互いを邪魔せず引き立てて、そんなものがいいなあ、なんてことを再確認させられる絵本です。