「読んであげるなら5、6さいから」とありますが、比較的長いお話です。
一章ごとに読めますので、長い児童書の読み聞かせができるお子さんなら聞けると思います。
息子に読み聞かせしてみると「ゴブリーノっておもしろいね」と言っていました。
ちょうど「ピノッキオのぼうけん」を読み聞かせした後で、昔話のテイストを持ちながら生々流転している展開に通じるものを感じたのかもしれないと思います。
ゴブリーノ、魔女のこねことして生まれながら台所ねこになりたいと思い、おまけにくろねこではなくて右の前足に白く、目が緑色ではなくて青色ということで、魔女のねことして認められず置き去りになります。
何も悪いことをしたわけではなく、善良で素直なのに理不尽なこと続きなのはとても気の毒な感じがしました。
でも、ゴブリーノ、前向きというのか暗くなったりするところがなくて読んでいて応援したくなるようなキャラクターです。
早く良い家が見つかるといいのにと願いながら読みました。
挿絵の感じが全く違うので最初気がつかなかったのですが、「しあわせいっぱい荘にやってきたワニ」と同じ作者だと気付いた時には一人で興奮してしまいました。
読後感がいいので読み聞かせにも向くと思います。