2011年度読書感想文全国コンクール小学校中学年課題図書。
黒人の子どもたちを主人公にし、本の楽しさをテーマにした作品シリーズから
選ばれたことが、何だか嬉しいです。
同シリーズの『ママ、お話読んで』、『ぼくが一番望むこと』、
『ぼくの図書館カード』、『ママのとしょかん』もぜひ、あわせて読んで欲しいです。
黒人の少女パトリシアには世界中でどこよりも好きな場所があるのです。
今日はそこへ一人で出かけます。
でも、社会はまだ人種差別が残る時代、パトリシアは理不尽な扱いに
へこみかけますが、とうとう目的地に着きます。
「だれにでも自由に入ることができます」の言葉の意味が重いです。
少女の視点で描かれているからこそ、子どもたちにも共感してもらえそうです。
1950年代、アメリカのテネシー州での作者の実体験に基づいた作品です。
そのリアリティもしっかりと受け止めてほしいですね。
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