表紙の可愛らしさにつられ、息子に良いかも・・・。と思い、購入しました。
ただ、絵の可愛らしさと、給食と言う美味しそうな印象とは違い、命の大切さと、生きるために食べる事の意味を教えられる、深い内容のお話でした。
仲良しのライギョとタナゴ。 学校に通うことになり、二匹の関係は、大きく変わります。
ライギョは学校で、追いかける授業を受け、タナゴは学校で、隠れたり、逃げる授業を受けます。
二匹は最初、授業の内容を、不思議に思いながらも、楽しく語り合います。
ある日、授業の本当の意味を知り、びっくり。
タナゴはライギョに食べられない様、逃げる授業を。ライギョはタナゴを食べるため、追いかける授業を、受けていたのです。
仲良しなのに、立場の違う二匹は戸惑います。
でも、今はお互いに子供。生きるために、食べる・食べられることを受け入れながら、鬼ごっこをしながら仲良く遊びます。
子供に、食物連鎖の意味を優しく教られる、素晴らしい本だと思います。
大人の私も、改めて、食べ物に対する感謝の気持ちを、思い出させてもらいました。