『おふろだいすき』。
私が子供の頃、父が買って来てくれた初めての絵本です。
そういう理由もあり、とても思い入れのある一冊です。
あらすじは、まこちゃんがあひるのプッカとお風呂に入り、体を洗っているとかめやぺんぎん、あしか、かば、くじらが出て来て…という、とっても楽しい空想の世界がイキイキ描かれています。
子供の頃、なんでお風呂から生き物が次々と…と、とても引き込まれて不思議に思い、しばらくは自分がお風呂に入る時、湯船の中を観察したりしていたことを思い出しました。
お話の楽しさに、あわや湯気のほわほわな感じ、お湯に濡れてつるん、ぷるんとしているお風呂場や肌の質感など、挿絵のあったかさが絶妙にマッチしていて、絵からもお風呂の時間を思い出させてくれます。
最後は、あ母さんの声かけでみんなが消えちゃうので、子供時代に読んだ時には何だか寂しいような、切ないような気持ちになりました。
でも、お母さんのバスタオルに包まれて終わるので、とてもあったかい気持ちで読み終える事が出来ます。
この絵本一冊で、お風呂の楽しさはもちろん、みんなといて楽しい気持ち、みんなが消えちゃって切ない気持ち、お母さんのあったかさや安心感、色んな気持ちを体験できると思います。
私も自分の子供には、読んであげようと思っています。