おじさんの大切な黒い傘。大切すぎて雨の日も使えずに、大事に大事に持っているだけ。ある日、楽しそうに傘をさしている子どもたちを見て、ようやく傘を開く決心をします。
大事なものはたとえ本来の目的を果たしていなくても、使わないでいたいものってありますよね。多かれ少なかれ誰にもそんな経験があると思います。傘をさしてご満悦なおじさんの表情や、濡れた傘を見に行くところが、なんともかわいいです。
5歳の娘は、おじさんが傘を使うと「よかったね?」と言っていましたが、「なんで傘なのにささないの?」といまいち納得ができていないような様子でした。まだ少し早かったのかも…。時間を置いてまた読んであげたいです。