10年数年前に、「話の話」をビデオで見ました。その時から”ユーリー・ノルシュテイン”と言う人物がとても気になっていました。子供が幼稚園に行き始めた3年前から絵本に興味をもち、絵本の読み漁りを続けていましたが、うかつでした。絵本があったとは………。
さて「話の話」もそうですが、ノルシュテインの作品には「孤独」というものが共通のテーマとして根底に流れているように思われます。それは、寂しさであったり、切なさだったりするのですが、やはり「孤独」と言う言葉がぴったりくるような気がします。全体に、青とグレーを基調とした、フランチェスカ・ヤルブーソヴァの絵も「話の話」と同様、とても素晴らしいです。感情を殆ど表さない「ハリネズミ」の無表情さが、何とも言えず寂しさを助長しています。