大島妙子さんの描く絵が、とても楽しげで、あたたかい日常の茶の間の風景を明るく、味わい深く描いていて、すごく気に入りました。
始めは、まだ子犬だったジローが、大きくなったために、僕と一緒にベッドで寝るのには、窮屈になってしまった。そこで、素敵な犬小屋を手作りしたのだが・・・、夜になると、今まで、家の中で二人でいたのに、いきなり外の小屋に一人ぽっちにされて、なんだか寂しそう。そこで、僕が、犬小屋へ行くと・・・。
奇想天外な展開が、とても面白く、親子でゲラゲラ笑えます。犬の視線から、いつもの茶の間の風景を覗くと、とても新鮮だし。犬が、人間を羨ましそうにいつも眺めていたことがわかります。
また、人間になったジローが、本当の意味で、家族の一員になった気分を堪能している姿が、本当に幸せそうに楽しんでいるのが、とってもおかしかったです。